いよいよ開催まであと数か月と迫ってきた2016年ブラジル・リオオリンピックです。
今度のオリンピックのテニス種目のなかに、前回のロンドン大会から復活したミックスダブルスがあります。
ミックスダブルスについてあまり馴染みのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのミックスについてのご紹介と注目の錦織圭選手がミックスダブルスに出場する可能性について調べてみました。
リオ五輪ミックスダブルスと錦織圭
リオ五輪のミックスダブルスってどんな試合なのか?
テニスの大会、特にグランドスラムレベルになるとテレビ中継されるのはシングルスがメインです。ダブルスは男子も女子もテニス専門番組を持つ衛星チャンネルなどでしか放映されません。
そしてミックスダブルスとなるとよほどのスター選手が揃っていないとほんの少し紹介されて終わりになるか全く無しなんて残念なこともあります。
そんな少し日陰扱いされている感のあるミックスとは、何がミックスなのかと言うと
「男女」がミックス
なわけです。
とこういう書き方をしてしまうと何だか可笑しいですが、日本語だと
「混合ダブルス」
つまり男と女を混ぜ合わせたダブルス試合になります。
シングルスでは男女が混合で戦うことは何か特別なイベント試合でもない限りはあり得ません。
今でこそ
「セレナ・ウィリアムスなら男子シングルスに出てもそこそこ勝ち上がるんじゃないのか?」
というレベルに差が縮まった女子選手も確かにいますが、かつては男子と女子ではテニスのレベルがまるで違いました。
でもプレーするにも試合をみる側にも男と女がテニスで戦うのは在りなのではないかと言うことが言われていました。
そして、ダブルスならば男の強いボールは相手ペアのやはり男に向けて打ち、女子のボールはどちらが受けても大丈夫なので良いのではと生まれたのがミックスダブルというわけです。
しかし、このミックスは真剣勝負の死力を尽くして戦う男女別の試合に比していささか手緩いシーンなどがありがちで、どうしても娯楽的要素の試合という位置付けになっていました。
それでオリンピックでもミックスは採用されていなかったのですが、前回のロンドンオリンピックでは近代テニス発祥の地としての意地があってのことかミックスダブルスが復活されました。
オリンピックという多くの人々が注目する競技大会のなかで、
男女が力を合わせて共に戦うミックスはとても有意義なのではないか
と思います。
リオオリンピックでのミックスダブルスはどうなっているのか?
リオオリンピックのテニス種目に前回のロンドンから復活したミックスダブルスは引き続きおこなわれます。その選手の選考基準とか出場枠についてはどうなっているのか調べてみました。
ミックスダブルスにおけるオリンピック選考基準はシングルスかダブルスでオリンピック出場が決まっている選手のなかで
2016年6月6日付け世界ランキングが上位12位クラスの選手
から決定されます。
出場枠は全部で16枠ありますがそのうち12枠がランキングに基づいてなされ、残り4枠は国際テニス連盟がバランスなどを考慮して選出します。
テニス競技全体で同一の国から何名までの選手が出場できるかというと、最大で男女あわせて6名までとなっているそうです。
錦織圭選手のミックスダブルス出場の可能性はどうなのか?
リオオリンピックでのミックスダブルス出場選手の選考基準は2016年6月6日付け世界ランキング上位12位クラスということですから、5月9日付けランキングで世界ランキング6位の錦織圭選手がその参加選考基準を満たせることは確実です。ならば錦織圭選手はリオオリンピックでミックスダブルスに出場するでしょうか?
というとペアになる女子選手がいないと、いくら錦織圭選手が余裕の出場基準であっても無理ですね。
いま現在の日本女子選手でリオオリンピックシングルス枠の選考基準を満たせそうなのは5月9日付けランキングで45位の
土居美咲選手のみ
です。
6月6日までに土居選手が12位までランキングをあげることが出来れば選考基準をパスして夢の日本人ミックスダブルスペア、錦織圭&土居美咲が実現するのですが、あと1か月ないので33人のゴボウ抜きランキングアップは難しいですね。
残る希望は国際テニス連盟による特別枠の選出があれば実現します。
また、上位の選手がミックスダブルスに出場しないということになれば、繰り上げで参加することができるかもしれません。
2016リオオリンピックでのテニスミックスダブルスについてと錦織圭選手の参加可能性について考えてみましたが、やはりぜひとも錦織圭&土居美咲のドリームミックスペアによるリオオリンピックテニスの雄姿が観たいですね。